■自立循環型住宅とは
気候や敷地特性など立地条件と住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の選択に注意を払うことによって居住性や利便性の水準を向上させつつ、居住時のエネルギー消費量(CO2排出量)を2010年頃の標準的な住宅と比較して50%にまで削減可能で、2015年までに十分実用化できる住宅をいいます。
もっと簡単に言うと・・・
自然エネルギーを極力利用できるように最適な建物を設計し、設備機器を上手く選択することで、生活時の省エネルギーと快適性を向上させる住宅
です。
■15の省エネルギー要素技術
この自立循環型住宅には、15の省エネ技術を使います。
実際の自立循環型住宅はこの省エネ技術を詳しく解説し、その効果を計算できる「自立循環型住宅への設計ガイドライン」(財団法人 建築環境・省エネルギー機構)というテキストを使って設計できます。
ここで使われる設計技術・省エネ技術はすでに効果が実証されており、現在でも実用可能なものになっています。
13の省エネ技術は大きく分けて次の3つに分類できます。
A.自然エネルギーの活用技術
(自然風の利用及び制御・昼光利用(太陽光の利用1)・太陽光発電(太陽光の利用2)・日射熱の利用(太陽熱の利用1)・屋根空気集熱式ソーラーシステム(太陽熱の利用2)・太陽熱給湯(太陽熱の利用3))
B.建物外皮の断遮熱技術
(断熱外皮計画・日射遮蔽手法)
C.省エネルギー設備技術
(暖冷房設備計画・換気設備計画・給湯設備計画・照明設備計画・高効率家電・コージェネレーションシステムの導入・水と生ゴミの処理と利用)
■自立循環型住宅の設計で分かる事
1)省エネ性・・・1年間にその住宅での生活に使われるエネルギーの消費量(試算値)が、暖房・冷房・換気・給湯・照明・家電・調理 ごとに分かります。
2)省エネ性・・・一般的な家庭(※1)での1年間のエネルギー消費量と比較して各用途でどのくらいエネルギーを削減できるかが分かります。
3)環境性・・・2)と同様に地球温暖化に大きく影響している二酸化炭素排出量をどのくらい削減出来るかが分かります。
4)経済性・・・導入する省エネ技術によるイニシャルコストと年間エネルギーコストの概算金額が分かります。
■自立循環型住宅に関する詳しい説明は下記のホームページをご覧ください。
財団法人 建築環境・省エネルギー機構
自立循環型住宅
http://www.jjj-design.org/