第7回フォーラム及び自立研アワード2010の開催報告
12月1・2日にチサンホテル新大阪にて、自立循環型住宅研究会 第7回フォーラムを開催し
2日間で66名の方にご参加頂きました。
初日の第1部では住宅技術評論家の南雄三さんをお招きして
「南雄三流パッシブデザイン」と題して基調講演をして頂きました。
南さんの講演を聞かれたことのある方にはお馴染みの自己紹介動画から始り、
世界各国を旅しながら取材した写真を基に、
南さん流の視点でとらえたパッシブ建築を解説して頂きました。
建築実務者の私達がよく視聴する技術的な講演ではなく、
南さん独特の視点と表現による基調講演はとても面白く、
あっという間の一時間半でした。
第2・3部は自立循環型住宅研究会アワード2010の応募内容のプレゼンテーションを
10名の応募者の方に行って頂きました。応募タイトルと応募者は下表の通りです。
エントリーNo./タイトル/応募者
1/住宅性能の「見える化」力を向上させる /滝口建築スタジオ
2/土壁の住まいの可能性Ⅱ /トヨダヤスシ建築設計事務所
3/既存住宅における温熱改修の対策方法とその効果 /有限会社MOK-msd
4/小野の長家 /森林文化アカデミー木造建築スタジオ 辻充孝
5/パッシブの試み /空設計工房
6/実際にできた省エネ快適環境を調査分析することで快適環境を安定量産する為の指標を探る/カサボン住環境設計
7/生活スタイルの違いによる温熱環境とエネルギー消費量の比較 /胡桃設計
8/温熱バリアフリーをめざしたリフォームの実践 /株式会社ハイホームス・株式会社竜洋
9/S邸新築工事に関する実地及び受注の経緯 /常盤工業株式会社
10/パッシブなモード+装置=省エネ×快適な住まい? /米谷良章設計工房
それぞれプレゼンテーション25分と質疑応答10分で各内容に野池さんと南さんからの講評を頂きました。
今回も前回同様、応募内容が非常に幅広くて様々な取り組みやその分析を皆さんに発表して頂きました。
参加者の方には、建築実務の中で参考にして頂ける情報や手法など、興味深い情報もいろいろとあったと思います。
ここでも、建築に携わる参加者の皆さんや野池さんからは出てこないような、南さん独特の視点と講評が満載で
とても面白い時間となりました。
第4部は毎回恒例の、発表物件毎にグループを作って意見交換を行うことで理解を深めるワークショップを行い、
その後、各グループにその内容を発表して頂きました。
そして最後に、今年の自立研アワードの発表と表彰を行いました。
自立研アワードは参加者全員の各1票とゲスト審査員の南さん及び審査委員長の野池さんの各10票の投票結果
で各賞を選出する方法を取りました。
その結果は次の通りです。
☆☆☆優勝☆☆☆
『パッシブの試み』 空設計工房 江藤眞理子
☆☆準優勝☆☆
『パッシブなモード+装置=省エネ×快適な住まい?』 米谷良章設計工房 米谷良章
☆ゲスト審査員賞☆
『小野の長家』 森林文化アカデミー木造建築スタジオ 辻充孝
空設計工房の江藤さんは昨年の雪辱を果たし、見事に優勝(自立研アワード2010大賞)となりました。
準優勝の米谷さんとゲスト審査員賞の辻さんは、昨年の受賞に引き続きの受賞です。
受賞された皆さんは発表内容・プレゼンともにさすがという感じでした。
そして今年は、副賞として優勝の江藤さんには、会員のエーデルジャパン株式会社様より外付けブラインド「ヴァレーマ」30万円相当と
同じく会員の積水化学工業株式会社様より断熱材「フェノバボード」床用(60mm) 60m2相当と屋根用(90mm)75m2相当が贈呈されました。
また、準優勝の米谷さんには、同じく断熱材「フェノバボード」屋根用、
ゲスト審査員賞には断熱材「フェノバボード」床用60m2相当と屋根用75m2相当が贈呈されました。
昨年に引き続き2回目となった自立研アワードは
昨年同様に多くの方の応募と、発表を真剣に聞く参加者の皆さん、副賞を提供頂いた会員企業の方のおかげで今年も無事行うことができました。
来年の自立研アワードもより多くの方に係わって頂き、
自立研の存在と活動意義を多くの方に伝えていきたいと思いますので、今後も皆さんに積極的に自立研の活動に係わって頂きたいと思います。
以上が自立研 第7回フォーラム 及び 自立研アワード2010 の開催報告になります。
また、2日間の中で事務局より2010年の活動の反省と来年2011年の自立研の活動についての説明をさせて頂きました。
その内容は →→→こちら←←← でご確認いただけます。
2011年も自立研の活動に積極的に係わって頂ければと思います。